安全標語の作り方

目次

安全標語の作り方

このサイトでは、安全標語集や労働安全標語、作業安全標語、安全スローガンの事例集のキーワードの作品例を集め一覧にしてみました。

安全標語の作品作成に役立てて下さい。安全標語作成方法は、とても簡単で、このサイトのキーワードを参考に安全標語自動作成で組み替えるだけです。

安全標語(安全スローガン)とは

 安全標語とは、工場や建築・建設業、危険物を取り扱う作業現場での「安全」についての意識を高める標語です。標語を作り、壁に貼り、それを朝礼の際の時など、みんなで唱和することで、さらなる安全を祈念します。

 作業場ごとに作られることもありますが、全国的に作られる標語もあります。特に毎年7月1日から7月7日に開催される全国安全週間(厚生労働省及び中央労働災害防止協会が主唱しているイベント)で募集される安全標語が有名です。

 全国安全週間の安全標語の募集内容は以下の通りです。

安全意識の高揚安全活動の定着、事業場の自主的安全活動の促進を図る内容のもの

 安全意識の高揚とは、職場内の安全に対する意識を高めることです。作業者の安全意識を高めることで、安全に対して、指示やルールによるだけでなく、積極関な取り組みを期待することができます。

 「安全活動の定着」とは、安全活動を一時的な活動にしないで、永続的に職場に根付かせることです。職場に安全活動の意義を根付かせることで、「安全」を最優先する職場と個人を確立させることができます。

 「自主的安全活動の促進」とは、安全活動を上からの命令によるものとしないということです。自主的に安全活動に取り込むことで、社員ひとりひとりの主体性を引き出すことができます。

 安全標語を作る際の目安は、労働者の健康の確保と快適な職場環境の形成を図り、それが労働者の意識に浸透する事です。また、みんながわかりやすく、言葉にしやすいものでなければ、どんな名文の標語も意味はありません。『声』に出して、流れるように響く言葉を選びながら作成することが、安全標語の作成のヒントになります。

安全週間の種類

安全週間は、厚生労働省と中央労働災害防止協会が主唱している全国安全週間が有名ですが、その他にも様々な協会が主催しているものがあります。

全国安全週間

厚生労働省および中央労働災害防止協会が主唱しているイベントで、『国民の労働衛生に関する意識を高揚し、さらに、事業場における自主的労働衛生管理活動を通じた労働者の健康の確保と快適な職場環境の形成を図ること』を目的に開催されます。
募集される安全標語は、『安全意識の高揚と事業場における自主的安全活動の促進を図る内容』になります。

期間

毎年7月1日から7月7日(6月1日から6月30日の間は準備期間)(参考:中央労働災害防止協会・全国安全標週間ページ

全国安全標語募集期間

毎年3月中旬(参考:平成21年度・全国安全標語募集要綱

主唱者

厚生労働省、中央労働災害防止協会

協賛者

建設業労働災害防止協会、陸上貨物運送事業労働災害防止協会、港湾貨物運送事業労働災害防止協会、林業・木材製造業労働災害防止協会

サイト

https://www.jisha.or.jp/campaign/anzen/index.html

全国安全週間の歴代スローガン

https://www.jisha.or.jp/campaign/anzen/slogan.html

→5・7・5のフレーズよりも、7・7・7・7や7・5・7・5などが多く、多少長くなってもいいようです。 5・7・5のフレーズだけでは書き尽くしたのでしょうか。 

参考

過去の全国安全週間報告を掲載。戦前の安全標語や安全ポスターが見られます。

過去の全国安全週間


全国安全週間の協賛者(協会)の安全標語

建設業労働災害防止協会

全国建設業労働災害防止大会
→創立45周年記念のスローガンは「みんなで取り組む先取り安全 めざすは職場の危険ゼロ」です。リンク

年末年始労働災害防止強調期間
→平成21年度のスローガンは「無事故の歳末 明るい正月」です。リンク

陸上貨物運送事業労働災害防止協会

陸運労災防止大会の「安全衛生標語」です。リンク
→【テーマ】は「交通労働災害防止」「荷役」「健康・快適職場/その他」の3つに分類されています。

港湾貨物運送事業労働災害防止協会

※協会独自の安全標語が見つかりませんでした。
全国安全週間と同時期に港湾労働安全強調期間が開催されているのですが、全国安全週間スローガンをそのまま使用しているようです。(間違っていたらすいません)

林業・木材製造業労働災害防止協会

林材業の「労働安全標語」「労働衛生標語」です。リンク

鉱業労働災害防止協会

全国鉱山保安週間用の「保安標語」です。リンク
→鉱業労働災害防止協会・各支部の入選「保安標語」と(社) 日本砕石協会が選考した、入選「安全標語」が見られます。

危険物安全週間

危険物安全週間推進協議会(総務省消防庁など)が主催しているイベントで、『事業所における自主保安体制の確立を呼びかけるとともに、広く国民の危険物に対する意識の高揚と啓発を図ること』を目的に開催されます。

募集される安全標語は、『危険物災害の防止と危険物の貯蔵・取扱いの安全を呼びかけるもの』になります。

危険物安全週間:毎年6月の第2週(日曜日から土曜日までの1週間)(参考:財団法人危険物安全協会・危険物安全週間ページ

危険物安全推進標語募集期間:毎年12月上旬(参考:平成22年度・危険物安全推進標語募集要項

歴代・危険物安全週間推進標語:財団法人危険物安全協会・危険物安全週間ページ
毎年のポスターモデルに合った標語になるようです。

国家公務員安全週間

人事院・総務省が主唱しているイベントで、『各府省、各機関が災害の根絶を期して、安全管理に関する施策の充実、安全意識の高揚及び安全活動の定着を図り、職員の安全を確保することによって公務能率の向上に資すること』を目的に開催されます。

国家公務員安全週間:毎年7月1日から7月7日(参考:人事院・国家公務員安全週間ページ

歴代・国家公務員安全週間:人事院・国家公務員安全週間ページ
5・7・5のフレーズが多いです。

「クレーンの日(9月30日)」、「ボイラーデー(11月8日)」ポスター用の標語(スローガン)

公益社団法人 ボイラ・クレーン安全協会が主唱しているイベントで、『「クレーンの日(9月30日)」、「ボイラーデー(11月8日)」にあわせて、安全意識の高揚』を目的に開催されます。

平成23年度の優秀作品は以下の通りです。
優秀作 「今日もまた 安全運んで 無災害」
佳 作 「安全を しっかり確認 事故ゼロへ」
佳 作 「安全作業 正しい操作で 無災害」
参考:⇒⇒⇒リンク

安全標語の対策・安全標語作成のヒント

ヒント1:脚韻を踏む

  • 第73回全国安全標語『災害ゼロから危険ゼロへ』
  • 第78回全国安全標語『トップの決意とみんなの創意』

上記作品のように、標語内で脚韻を踏むと、記憶に残りやすくなり、注目度が高まります。

ヒント2:頭韻を踏む

  • 国家公務員安全週間標語・第29回『あなたの点検 あなたの注意で』
  • 安全週間スローガン・第64回『みんなで決意 みんなで努力』

上記作品のように、標語内で頭韻を踏むと、記憶に残りやすくなり、注目度が高まります。

ヒント3:スポーツの用語をいれてみる

  • 平成17年度危険物安全推進標語『無事故の 金メダル』
  • 平成20年度危険物安全推進標語『確かなスマッシュ」

上記作品のように、標語内にスポーツの用語を含めると、他の作品に比べて斬新になり、注目度が高まります。

ヒント4:業界に合った用語をいれてみる

  • 工場:指差し確認、KYK、ヒヤリハット・・・
  • 建設:高所作業、クレーンの限界、アスベスト・・・

上記のように、標語内に業界に合った用語を含めると、他の作品に比べて特徴的になり、注目度が高まります。

ヒント5:言葉をかけてみる

  • 『落ちないと 思う心が落とし穴』
  • 見る目、気づく目、危険な芽』

上記のように、標語内の言葉をかけてみると、記憶に残りやすくなり、注目度が高まります。

ヒント6:命令型を文頭にいれてみる

  • 『見逃すな!』
  • 『ちょっとまって!』
  • 『忘れるな!』

上記のように、文頭に命令型の文言をもってくることで標語にインパクトがあります。きつい感じを与えるので、さけたよい場合もあります。

ヒント7:反語型をいれてみる

  • 国家公務員安全週間標語・第34回『適切ですか』
  • 国家公務員安全週間標語・第37回『忘れていませんか?』

上記のように、主に文頭に問いを発する反語を用いることで注意を喚起することができ効果的です

ヒント8:安全衛生キーワードを活用しよう

安全衛生情報センターの安全衛生キーワードには「リスクアセスメント」や「保護帽」など安全標語に活用できるキーワード一覧があります。
このサイト安全標語.comのキーワードとともに活用すると標語の幅が広がります。

ヒント9:対称語句を活用しよう

  • 『小さな気づかい 大きな安心』
  • 『小さな注意 大きな安全』
  • 『過去の事例で 安心未来』

上記のように、標語内に対称語句をもってくることで標語にインパクトがでます。

以上、他の標語の作成にも活かせると思うヒントを書いてみました。

安全標語のテーマ一覧 

安全標語で表現されるテーマはある程度決まっています。以下のテーマ一覧を参考に安全標語作成に役立ててください。

(1)安全活動は全員参加!

「みんなで考え」「みんなでつくろう」「みんなで決意」「みんなで努力」など、安全標語の優秀作品には、「安全活動は全員で参加!」というテーマが数多く表現されています。

皆様が安全標語を作成する場合も、ぜひ「安全活動は全員で参加!」の精神を作品に含ませましょう!

(2)危険箇所を何度でも確認しよう!

「今一度確認しよう」「もう一度」「再確認」「見慣れた場所こそ」など、安全標語の優秀作品には、「危険箇所を何度でも確認しよう!」というテーマが数多く表現されています。

皆様が安全標語を作成する場合も、ぜひ「危険箇所を何度でも確認しよう!」の精神を作品に含ませましょう!

(3)隠れた危険を発見しよう!

「職場にひそむ」「潜む危険」「小さな予兆」「小さなことが」など、安全標語の優秀作品には、「隠れた危険を発見しよう!」というテーマが数多く表現されています。

皆様が安全標語を作成する場合も、ぜひ「隠れた危険を発見しよう!」の精神を作品に含ませましょう!

(4)慣れと油断は大敵!

「慣れと油断」「慣れたころ」「その油断」「慣れた仕事」「少しだけ」「まあいいや」など、安全標語の優秀作品には、「慣れと油断は大敵!」というテーマが数多く表現されています。

皆様が安全標語を作成する場合も、ぜひ「慣れと油断は大敵!」の精神を作品に含ませましょう!

(5)自主的に活動しよう!

「あなたの点検」「あなたの注意」「ひとりひとりが」「自分から」「ひとに任せず」など、安全標語の優秀作品には、「自主的に活動しよう!」というテーマが数多く表現されています。

皆様が安全標語を作成する場合も、ぜひ「自主的に活動しよう!」の精神を作品に含ませましょう!

(6)身だしなみ(装備)は確実に!

「安全靴」「防護服」「ヘルメット」「手袋」など、安全標語の優秀作品には、「身だしなみ(装備)は確実に」というテーマが数多く表現されています。

皆様が安全標語を作成する場合も、ぜひ「身だしなみ(装備)は確実に!」の精神を作品に含ませましょう!

以下は安全衛生標語とも関連します。

(7)挨拶は大事!

「安全靴」「防護服」「ヘルメット」「手袋」など、安全標語および安全衛生標語の優秀作品には、「身だしなみ(装備)は確実に!」というテーマが数多く表現されています。

皆様が安全標語および安全衛生標語を作成する場合も、ぜひ「身だしなみ(装備)は確実に!」の精神を作品に含ませましょう!

(8)健康が大事!

「健康体」「ゆとりから」「元気よく」「健康がつくる」「笑顔から」など、安全標語および安全衛生標語の優秀作品には、「健康が大事!」というテーマが数多く表現されています。

皆様が安全標語および安全衛生標語を作成する場合も、ぜひ「健康が大事!」の精神を作品に含ませましょう!

安全標語とスローガンの音節 

安全標語の基本は、俳句や川柳の音節である5•7•5が基本になります。これは七五調と呼ばれ、歌の歌詞もこんな流れで作られている場合が多いです(坂本冬美の『夜桜お7』は、歌人の林あまりが作詞したので、どこを取り出しても、5と7の組み合わせです)。

けれど、多くの人が、5•7•5を作りたがり、正直在庫は飽和状態なので、7•5•7•5の変調が今注目されています。これだと、具体的な情報を取り込めるからです。

俳句や川柳の音節は5・7・5、短歌は5・7・5・7・7ですが、標語は基本的に5・7・5の音節の作品が多いです。しかし、安全標語の場合は、毎年多くの作品が作成されるため通常の5・7・5の作品ではインパクトが弱くなります。

安全標語作成のヒントとしては、作品を「7・5・7・5」の音節にして情報を多く盛り込んだほうがよいかと思います。

尚、各安全標語の大会によって選ばれる作品に以下の音節の傾向があります。

「全国安全週間歴代スローガン」=7・5・7・5
「危険物安全週間推進標語」=5・7・5
「国家公務員安全週間標語」=5・7・5

音節の数え方 

俳句作成や川柳作成とも関係しますが標語の5・7・5や7・5・7・5の音節は「字数」ではなく「音数」です。以下のルールもふまえ、可能か限り5・7・5や7・5・7・5のリズムにあわせることが安全標語作成のコツになります。

(1)拗音は2文字で1音

「ゃ」「ゅ」「ょ」などの小さい仮名文字(捨て仮名)を伴う拗音(「きゃ」「きゅ」「きょ」など)は2文字で1音になります。

■例
「きょう」=「きょ」「う」=2音
「きゅう」=「きゅ」「う」=2音

(2)促音は1文字で1音

「っ」=促音は1文字で1音になります。

■例
「しまった」=「し」「ま」「っ」「た」=4音
「ちょっと」=「ちょ」「っ」「と」=3音

(3)長音符は1文字で1音

『セーフ』や『ルール』などの長音符は、1文字としてカウントしますから、『ルール』は3音になります。

■例
「ルール」=「ル」「ー」「ル」=3音
「セーフ」=「セ」「ー」「フ」=3音

新語・流行語の活用 

安全標語は、新語や流行語とも切っても切りはなせないものがあります。流行の言葉が入っていれば、頭の中にインプットされやすいですし、作成時に比喩として取り入れやすくなります。その他大勢の安全標語から目立たせるために新語・流行語の活用もヒントになります。

例えば、『空気が読めない』という長い言葉も『KY』としてしまえば、文字の短縮化になりますし、音読みしたとき、ポップでキャッチーな感じになります(KY自体はもう古語ですが)。

この世に似たような標語は溢れ切っていますから、流行語を活用する事は、あなた独自の安全標語を作成するヒントになります。ぜひ活用してみてください。

自由国民社が「新語・流行語大賞」やウィキペディアの「流行語」を参考にしてみましょう。最近では、「事業仕分け」「サプライズ」「KY(空気が読めない)」などが活用できそうです。

■例を作ってみました

  • 見落とすな! 私は安全「仕分け人」
  • 安全はKY(空気が読めない)よりも KYK(危険予知活動)
  • 現場では 常に予知する「サプライズ」

安全ポスターの活用 

中央労働災害防止協会の出版事業部が販売している安全ポスターにはポスターの図柄とともに安全標語が掲載されています。この安全標語を活用することで新たな安全標語を作成することができます。

■参考サイト
⇒⇒⇒リンク

■例
<ポスターの標語>声かけ問いかけ 高める現場力

<作成例>現場力 声かけ問いかけ 高めよう

標語と著作権 

社団法人 著作権情報センターの標語、キャッチフレーズ、題名などは著作物になりますか?によると、標語は『通常は保護されない』とされています。
しかし、交通安全スローガン事件という有名な判例もあります。(この判例では、「ボク安心 ままの膝より チャイルドシート」というスローガンの著作物性を肯定しています)
結論としては、標語は通常、著作物ではないと考えられるが、例外もあるということになりそうです。

また「標語は(通常)著作物でない」といって、他人の作品を勝手に別の応募先に投稿することは、あきらかに道義的な問題が発生します。同じ作品であることは判明した場合は、法律的な問題が発生しないまでも入選が取り消される可能性は非常に高いです。

他人の標語を参考にして、このサイトのキーワードを活用することで、新しいあなただけの標語を作成してください。