安全標語は、多くのリスクがある職場で掲げられるときが多くあります。
別の業種と比較して、建設業はリスクがあり、労災が発生することが多くあります。
そのため、建設業では安全標語を作るチャンスが多くあるでしょう。
ここでは、建設業の安全標語を作る方法についてご紹介します。
目次
安全標語を作る目的とは?
安全標語を作るときは、目的をまず明確にすることが必要です。
建設業では、高所作業があるので、落下事故や転落事故などに注意する必要があります。
また、仕事をするときに重機を使用するときは、重機を操作するときのミスに注意する必要があります。
あるいは、積んでいる建築資材が崩れたり、倒れたりするなどによって、事故になるときもあり得ます。
安全標語は、このような建設業の現場で考えられる事故やよくある事故を防ぐ目的で作ります。
慣れている仕事のときは、油断したり、気が緩んだりして事故が発生するときがありますが、安全標語があることによって気が引き締まるときも多くあります。
また、安全標語を作る建設業の現場でも、事故が防止できるようになります。
建設業の安全標語を作る方法とは?
ここでは、建設業の安全標語を作る方法についてご紹介します。
安全標語を作るのが得意でない人でも、簡単に作れます。
まず、安全標語を作るときは、テーマに従ったキーワードが大切です。
そのため、キーワードを自分で考えたり、過去の安全標語を参考にしたりしましょう。
次に、キーワードを分解して整理します。
安全標語は、基本的に「上、中、下の句」からできています。
キーワードを分解して組み合わせたり、そのまま使ったりするために、まず「上、中、下の句」に分けます。
次に、このようなキーワードを5・7・5のスタイルの17音にしたり、句の響き具合を声に出したりしてチェックします。
このような作業によって、安全標語を作ることができます。
なお、安全標語を作る方法がよくわからないときは、過去の安全標語をチェックしてみましょう。
過去の安全標語
中央労働災害防止協会の全国安全週間スローガンの過去の安全標語としては、次のようなものがあります。
- 「安全は 家族の願い 企業の礎 創ろう元気な日本!」
- 「高めよう 一人ひとりの安全意識 みんなの力でゼロ災害」
- 「ルールを守る安全職場 みんなで目指すゼロ災害」
- 「危険見つけてみんなで改善 意識高めて安全職場」
- 「みんなでつなぎ 高まる意識 達成しようゼロ災害」
上、中、下の句の事例
ここでは、上、中、下の句の事例についてご紹介します。
上の句の事例としては、「安全は」「高めよう」「規則を守る安全職場」「みんなでつなぐ」「リスクを探してみんなで改善」などがあります。
中の句の事例としては、「家族の願い 会社の礎」「高まる安全意識」「一人ひとりの安全意識」などがあります。
下の句の事例としては、「作ろう元気な会社」「みんなでゼロ災害達成」「全員で目指すゼロ災害」「達成しようゼロ災害」などがあります。
安全標語は、このようないろいろな句を組み合わせて作ります。
このような方法を参考にして、建設業の安全標語を作ってみましょう。
安全標語と安全スローガンの違い
全国安全週間のときに募集した安全スローガンを見てみれば、先にご紹介した5・7・5スタイルのものはありません。
安全スローガンのときは、安全標語よりも文字数が少し多くなるようです。
しかし、安全標語や安全スローガンであるということで、5・7・5スタイルに無理にしたり、長いだらだらとしたりするものを作る必要はありません。
安全標語や安全スローガンを作るときは、17音以下になったり、17音以上になったりしても問題ありません。
しかし、5・7・5スタイルの17音で作るものは一般的に響きがいいとされているため、募集するときに5・7・5スタイルで作ることが決まっているときもあります。
安全標語を作るコツ
建設業の安全標語を作るときは、テーマがどのようなものかを明確にすることが大切です。
職場に安全ポスターなどが掲げているときは、その内容をチェックして同じようなテーマにしましょう。
例えば、安全ポスターが全国安全週間のスローガンになっているときは、次のようなテーマなどで安全標語を作る必要があります。
- 「安全についての職場の意識をアップする」
- 「安全活動を定着させる」
- 「労働災害防止活動の自主的な実施を促進する」
過去の全国安全週間のスローガンの安全標語を見てみれば、視野が広くて可能な限り具体的な言葉、内容を避けているものが多くあります。
一方、建設業がテーマのときや建設業の人が作る安全標語には、キーワードとしてより具体的なものが出てきます。