第6回(昭和8年)全国安全週間報告の安全標語

第6回(昭和8年)全国安全週間報告の安全標語




第6回(昭和8年)全国安全週間報告の安全標語

第6回(昭和8年)全国安全週間報告の安全標語

國の護りぞ 身を守れ

第6回(昭和8年)全国安全週間報告の安全標語

財団法人産業福利協会発行 従業員心得

財団法人産業福利協会発行 従業員心得

<財団法人産業福利協会発行 従業員心得>

國の護りぞ身を守れ

安全作業は完全作業

安全五則

朝よりほがらか ゑびす顔
仕事する前 機械の点検
工具一つも 調べて使へ
物には置きどこ 整頓大事
火早いものを 散らして置くな

衛生三則

朝日うららに 深呼吸
みがいた白歯に 光る健康
程よい運動 程より休憩

心一つに安全週間

 

株式会社藤澤友吉商店化学工場(大阪府)

衛生数え歌

一ツとや 人の寿命はその人の心掛け様で長くなる
二ツとや 不断に衛生重んじて病気にかゝらぬ心せよ
三ツとや 皆な揃つて早起きしラヂオ体操一二三
四ツとや 夜の睡眠充分に足腰のばして休むべし
五ツとや 何時もニコニコ晴やかに清い空気で深呼吸
六ツとや 無理な仕事は禁物よ時には身心休ませよ
七ツとや 夏は水泳冬薄着皮膚を鍛へて風邪ひくな
八ツとや 止めよ間食大食を三度の食事はよく噛めよ
九ツとや 戸外に出でよ陽を浴びよ日光消毒折りに
十とや  年老り子供に至る迄健康なれば國は富む

 

日清製粉株式会社鶴見工場(神奈川縣)

一等賞 時間は正確作業は真剣
二等賞 小麥はやすな粉にせよ
三等賞 歯車もベルトも人を好かねども隙ある時は人を好くなり
選外佳作
最初の注意最後迄
油で業衣は汚れて居ても何時も心は光つて居る
なれたとて軽く思ふなベルト掛け
心浮き立ちや機械がおどる飛んだ所で怪我をする
大丈夫だらうだらうか怪我のもと
一粒の麥でも粗末にしたではすまぬ みんな農夫の汗の玉
職場は整頓 気は晴々 何時も笑顔で先づ安全
無駄が肥ゆれば國家がやせる
散らすな心 あせるな仕事
油断と自慢が怪我をなす

 

東京電機株式会社(神奈川縣)

標語
一等 無理なく無駄なく油断なく
二等 油断すな怪我は心の弛みから
三等 先ず用心常に安心
三等 健康第一非常時日本
三等 怪我は瞬間注意は習慣
川柳
一等 わき見して指一本がふいになり
二等 吸殻を見る度強く踏んで行き
一等 降り出した入梅とかけて 不断衛生に注意する人ととく
心は ナカナカ病(止)まない
二等 災害防止とかけて 小隊行進ととく
心は 中尉(注意)が先頭
三等 安全週間とかけて 光頭大会ととく
心は 毛が(怪我)ないのが上々
三等 災害防止とかけて 燈火管制ととく
心は 街(マツチ)の燈(火)は必ず消す

 

横浜護謨株式会社(神奈川縣)

第六囘安週應賞募集入選作品
1、家で安眠 工場で注意
2、些細な所に大きな注意
3、何時も愉快に明るく清く 努め務めよ國のため
4、忘るな注意 亂すな工具
5、親の譲りの千金よりも 汗で戴く記念盃
選外佳作
一、言ふ注意よりする注意(改作)
二、小事を笑ふものは大事に泣く
三、暗黒の世界を突破して(以下略)
四、健康の一家揃ふて涼みけり(添削)
五、薫風やなびく工場の安全旗(同)

 

片倉江津製絲株式会社(島根縣)

一、安全標語
(一名 賞金参圓)
緊張味あふるゝところに怪我はない
(二名 賞金貮圓宛)
小さな不注意大なる過失
安全で働く身には憂なし
(三名 賞金壹圓宛)
廻はる機械に注意の油
口なき歯車人を噛む
亂すな服装散らすな心
(手拭)
一寸の油断は一生を誤る
心の安全は身の安全
安全第一此の世のごくらく
健康で働く身には憂なし
火を消して大丈夫でも今一度
心ゆるめば危険が多い