2019年11月1日~30日は、第60回品質月間でした。
この品質月間のテーマは、「みんなでつくる つなぐ お客様の笑顔」でした。
ここでは、第60回品質月間の品質標語の入選作品とは?品質月間とは?品質月間には効果的な品質管理を実施しよう、についてご紹介します。
目次
第60回品質月間の品質標語の入選作品とは?
ここでは、第60回品質月間の品質標語の入選作品についてご紹介します。
- 「小さな努力を積み重ね つながる笑顔が大きな成果」
- 「決めた事 守る勇気と続ける努力 みんなで築こう品質管理」
- 「全員で スクラム組んで 不具合撲滅!!」
- 「全員参加で改善・管理 多様な視点が価値を生む」
- 「努力と技術で 確かな品質 みんなでつくる 豊かな社会」
このように、品質標語の入選作品には、「みんなでつくる つなぐ お客様の笑顔」のテーマに含まれている笑顔という言葉が使われています。
品質月間とは?
品質月間は、本格的に品質管理が日本に導入されて約10年が経った1960年に始まりました。
品質管理という言葉は、いろいろな業種に普及し、一般のユーザーなどにも知られるようになり、品質に対する関心が高くなってきました。
いろいろな団体が品質管理活動のメインとして品質月間委員会ができ、11月を品質月間に毎年することが1960年に決定しました、
主催する機関は日本科学技術連盟、日本生産性本部、日本規格協会、日本能率協会、後援する機関は現在の文部科学省、現在の経済産業省、日本放送協会、日本商工会議所と決定されました。
品質月間のテーマとしては、2010年は「品質の原点にかえり 先駆者の知恵に学ぶ」、2011年は「危機を力に 品質革新 再び世界No.1」でした。
この2011年の品質月間のテーマは、東日本大震災が背景にありました。
2011年は、多くの日本の会社が、従来以上にいろいろな協力会社にサポートされてビジネス経営が成立したことを示すようになったり、あるいは、あたたかい国外からの言葉に励まされ、パートナーの大事さを多くの人がより強く感じたりしたでしょう。
品質月間のテーマとしては、品質に関するその時代の世の中を反映したホットなものが今まで多く設けられています。
ここでは、その当時の世の中を反映した過去の品質月間のテーマについてご紹介します。
- 「品質保証」(1961年)
- 「よいものを買おう、よいものを作ろう」(1962年)
- 「利益確保は品質管理で」(1966年)
- 「よい品質で世界の繁栄」(1969年)
- 「見かけより真の品質を」(1980年)
- 「品質第一すべての基本」(1986年)
- 「事実で判断、事実で行動」(1988年)
- 「品質第一いきいき職場」(1990年)
- 「現場力 足元固めて 品質経営」(2008年)
- 「持続可能な社会をつくる品質 ~今、あなたにとって品質は?~」(2009年)
- 「品質力再興 やっぱり日本品質!」(2012年)
- 「あなたが主役 みんなでつくる 感動と安心を!」(2015年)
- 「スマートプロセスで 現場力向上と価値づくり」(2018年)
このように、その当時のテーマですが、現在でも大事にしたい品質に対する考え方が含まれています。
(財)日本科学技術連盟では、品質月間を啓蒙するために品質川柳のユーモアがあるものをホームページに掲載しています。
品質川柳の表彰作品は、思わず笑顔になるようなものも多くあります。
ここでは、品質川柳の表彰作品についてご紹介します。
- 「クレームが 減った原因 客離れ」
- 「「良くやった」 現場見ずに よく言った」
- 「トレンドに 円グラフ使った 分析表」
- 「「5S」だと 言って詰め込む 棚の奥」
- 「対策書 作って上がる パソコンスキル」
- 「品質は パソコン見ないで 現場見ろ」
品質月間には効果的な品質管理を実施しよう
品質管理というのは、第一に顧客のことを考え、価値を新しく生み出すために、経営者から普通の従業員まで、設計・製造・サービス・営業などの全ての部門が全て参加して、仕事の方法を管理・改善する活動です。
この原点に立ち戻って、いつの間にか綻びが見え始めたところや疎かになっているところを見直し・反省して、思いを一つにしていろいろな人が品質管理に取り組む必要があります。
ここでは、品質月間にそれぞれの会社で行うべき行事などについてご紹介します。
- 品質について総点検する
- 会社の中でパンフレットなどを作って配る
- それぞれの都市で開催される品質月間のクオリティフォーラム、特別講演会などに参加する
- Q旗、品質月間の品質標語・ポスターを掲示する
- 品質管理の特集号を社内報で組む
- TQM診断を内部監査や経営者などによって行う
- 論文などを募集する
- 会社の中で品質管理大会を行って、関係する表彰式を行う
- 品質月間のテキストなどを配る
- 品質管理の観点から経営者に働きかける